SUSTAINABILITY

PROVIDING TECHNOLOGY AND SERVICES
FROM THE CUSTOMER'S PERSPECTIVE
お客さまの視点に立った技術とサービスの提供

BIMを活用しお客さまニーズに応える

駅改良工事におけるBIMの積極的な活用

BIMを基盤としたICT技術による生産性の向上をめざして、当社が得意とする鉄道工事の駅改良工事では、BIMを積極的に活用しています。既存駅舎の現状を3Dスキャナにより点群データ化してBIMモデルを構築し、BIMデータ上で既存駅舎解体から、仮設構造物の設置、新築工事に至るまで、さまざまな施工場面を想定した事前検証を実施しています。既存駅舎と新設構造物の干渉確認から、揚重機による吊荷や躯体の出来形、納まりまで、コンピュータ上で事前にシミュレーションすることで、施工管理から工事の安全対策まで、協力業者から発注者、そして監理者との協議など、幅広く適用し、活用しています。

駅改良工事の施工計画
駅改良工事の施工計画検討
ホーム上の駅施設モニタ設置検討
ホーム上の駅施設モニタ設置検討

お客さまニーズに応える技術開発

点群データを活用した鉄筋の出来形検査

鉄筋コンクリート構造物の鉄筋出来形検査の効率化に向けた取り組みとして、当社が開発を進めていた、点群データからの鉄筋のモデル化、および鉄筋情報を計測・数値化する技術と、(株)エリジオンの点群処理ソフト「InfiPoints」の配筋検査機能の組み合わせにより、新たなシステムを開発しました。本システムでは、3Dレーザースキャナによる点群データを鉄筋モデル化し、検査断面に対して鉄筋本数、間隔、重ね継手長を算出、その結果をテキストデータで出力できます。今後は、計測データの蓄積によりトレーサビリティの確保につなげていきます。

点群から鉄筋モデル化
点群から鉄筋モデル化

利用中のホーム下での場所打ち杭の施工

駅改良工事などの狭隘な施工箇所において場所打ち杭を施工する場合、既往の工法では機械が大きく、杭工事のための仮設工事にかかる工期・コストが大きくなる傾向にありました。また、機械の占有面積も大きいため、鉄道駅を利用するお客さまの流れを阻害する状況もありました。そのような問題を解決するため、「超低空頭場所打ち杭工法(コンパクトリバースJET18)」を開発しました。最近では、駅改良工事のほか、既設高架橋の道路の拡幅や耐震補強など、空頭制限のある桁下で増し杭の施工も行っており、公共交通機関の利便性の向上や、構造物の維持更新に寄与しています。(NETIS登録番号KT-200148-A)