TOP MESSAGE 社長ごあいさつ

豊かで安全な持続可能な社会の実現をめざして、
鉄建建設はまっすぐに進んで行きます。

当社はこれまでインフラ関連の建設工事を通じて、安全な社会や便利で快適な暮らしの提供に努力してきました。加えて近年は、持続可能な社会の実現をめざして社会的な課題の解決に対応するサステナビリティ経営の重要性が一層高まっており、当社グループは、地球環境という重要な経営課題にしっかり向き合い、社会的価値と経済的価値の創造を両立させるさまざまな取り組みを進めています。

環境(Environment)については、環境方針である「脱炭素化」、「循環型社会」、「自然との共生」、「環境技術開発」、「環境教育」に基づき活動を進め、2050年のカーボンニュートラルに向け、2030年までにScope1&2において42%の排出量の削減を図ります。建設工事は多くの燃料や電気を消費するため、CO2削減には環境配慮型技術を採用することが不可欠です。建設DXも駆使しつつ、当社グループは一体となって環境負荷の少ない施工を推進します。また、低炭素素材の開発、木質バイオマスガス発電などの再生可能エネルギー事業やZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)の提案を推進します。当社は、2022年3月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同しました。気候変動に関する具体的な影響を分析し、引き続き開示していきます。また、建設副産物の3R(リデュース・リユース・リサイクル)を継続して進めるとともに、森林保全活動への参画などグループ社員の環境意識の醸成や向上にも努めます。

社会(Social)からは、建設工事における事故を防ぎ、品質の良いインフラを建設し提供することが望まれていることは言うまでもありません。これを実現するのは「人」であり、人をいかすためには「働き方改革」が重要であると考えています。当社の最大の財産は社員です。社員がいきいきと働き、能力を発揮できる環境を整え、多様な人材が柔軟に働くことのできる制度の整備を引き続き進めていきます。また、協力会社や地域社会との共通価値の創造をめざして、積極的な社会貢献活動を行っていきます。

ガバナンス(Governance)については、経営トップからなる各種委員会を設け、経営課題について議論し、速やかに対応していきます。また、2022年4月、東京証券取引所において新市場区分が適用されました。当社は、プライム市場上場企業としての社会的責任を果たすべく、経営に関わるチェック機能をより充実させ、積極的な情報開示に努めるなど、コーポレートガバナンスの強化に継続して取り組んでいきます。

私たち鉄建建設グループは、サステナビリティ経営に関する課題にしっかりと対応し、グループ中期経営計画(2021~2023)「DXを原動力とした変革への挑戦」を着実に進めることで、グローバルな視野で持続可能な世界の実現と企業価値の向上をめざし、役員・社員一丸となって努力してまいります。

代表取締役社長
伊藤泰司