CIVIL ENGINEERING 土木

青函トンネルや新幹線等国家的プロジェクト、大規模駅開発やJR羽田空港アクセス線といった鉄道工事のトップランナーとして蓄積した技術を、道路をはじめとした交通インフラにおける大規模更新事業に展開し、安全・安心な社会基盤を支えていきます。また、人材育成やDXを活用し、生産性向上への業務改革を推し進め、次世代につなげる盤石な企業の実現をめざします。

取締役常務執行役員 土木本部長 大場 秀彦

機会

  • 社会基盤(トンネル、橋梁、河川施設等)の更新工事拡大
  • ECI、設計施工等、独自技術による提案型案件の拡大
  • 防災、減災対策事業の増加
  • 持続可能社会実現に向けた技術開発、環境負荷低減の加速

リスク

  • 資機材価格の高騰によるコスト増大
  • 建設業の担い手不足による工事の遅延
  • 自然災害の激甚化
  • 労働時間上限規制に伴う生産性低下・コスト増大

2023年度の振り返り

  • 受注高は、得意とする鉄道分野においてJR羽田空港アクセス線や相模鉄道などの大型工事を受注したことや、道路分野でPC上部工や橋梁下部工、床版取替工事を受注したこと等により計画を上回る数値を達成しました。
  • 売上高は、期首手持工事の増加と工事が概ね順調に進捗したことにより、前年度比で64億円増加しました。
  • 当社で初めての床版取替工となるNEXCO東日本発注の北陸自動車道栄橋床版取替工事やNEXCO中日本発注の北陸自動車道姉川橋床版取替工事、鉄道工事においてはJR四国発注のJR松山駅高架化工事が完成するなど、技術の蓄積と成長を推し進めました。
  • デジタル環境の整備促進と、BIM/CIM等のICT技術を活用したトンネル覆工再生、橋梁床版・支承取替等の技術開発、配筋検査システム等の現場導入やプレキャストRC高架橋、機械式深礎工の実用化に向けた技術開発など基幹システム革新と、さらなる効率化・省人化に向けDXを原動力とした業務変革に取り組みました。

成長戦略

  • 当社の得意分野とする鉄道分野において、鉄道のトップランナーとしてさらなる技術を磨き上げることをめざし取り組んでいきます。また、当社の技術力が活きる領域において、JR東日本グループとの技術協力・事業参画、戦略的な人事交流等さらなる連携を強化し、技術営業力を強化していくことで他鉄道会社工事の受注拡大に取り組んでいきます。
  • 道路分野においては、鉄道に続く強みとしてシェア拡大をめざします。定期的な点検やメンテナンス等の大規模更新・修繕事業、耐震補強事業が今後増加し、高度な技術提案が求められるEC I方式案件の増加が見込まれるため、床版取替における継手構造技術といった当社の競争優位性を活かす技術開発に取り組んでいきます。
  • 現場業務の仕分け、棚卸に取り組み、コア部分を残しながら次世代へのバックアップ体制強化に向けた構造改革に取り組んでいきます。
  • 専門会社、設計コンサルと連携した異工種・異業種JVの組成により、各企業が持つ最新技術、専門知識を活かした競争力強化を図り、大規模で複雑なプロジェクトに対応しながら受注機会の拡大に取り組んでいきます。
ポートフォリオポジション


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