DX 技術 弊社の高架橋現場でバーチャル見学会が行われました
2023年10月18日、弊社が施工している「大和御所道路曽我高架橋(P14R他)下部工事」の現場においてバーチャル見学会が行われました。東京都の国土交通省、奈良県の近畿地方整備局奈良国道事務所、弊社の施工現場及び制御室の4か所をMicrosoft Teamsを介して繋ぎ、AR技術※やBIM/CIMモデル等のデジタル技術を駆使したバーチャル見学会を実施しました。
▲現場説明するリポーターとカメラマン
AR(拡張現実)技術とは?
デジタル情報(CG)と現実社会(実際の画像や映像など)を組み合わせた仮想空間を作り出す技術のことです。今回は高精度GNSSアンテナと距離計測システムが一体化された接続装置に搭載した機器(SiteVision)の画面に、BIM/CIMモデルと現場の状況を融合することで、現場の見える化を実現しています。
「AR技術を使用したバーチャル見学会」
現場リポーターが現場の説明を行い、まずはケーソン沈下掘削の管理を行っている制御室を紹介し、続いてケーソンの傾きや有毒ガスの計測管理画面の説明を行いました。また地下20mのケーソン内に無人化施工を行う遠隔操作システムがあり、実際に掘削作業を行っている映像を映し出しました。リポーターから「機械制御で安全性が向上し、作業の効率化にも貢献しています。」と説明すると国土交通省から参加している皆さまは納得の表情を見せていました。
▲制御室からの映像
次に制御室から移動し、現場の状況が一望できる場所へ移りました。その後、国道と交差するJR桜井線の高架橋や関西電力の鉄塔などの既設構造物を紹介し、施工現場との位置関係を説明しました。その上で施工ステップをBIM/CIMモデルにより説明し、クレーン作業で注意しなければならない高圧線との離隔や地下にある下水管とシートパイルとの位置を理解して頂きました。また実際の施工においても、事前にシミュレーションが行えることで、施工効率や安全性の向上に役立てていることをアピールしました。
▲BIM/CIM モデル化による高圧線との離隔確認
▲BIM/CIM モデル化による地下埋設物との離隔確認
最後に将来建設される京奈和自動車道をAR技術によって再現し、参加された皆さまに完成イメージを共有して頂きました。
▲AR技術による現在の状況から完成までのイメージ
AR技術などを使い施工計画や現地説明会、見学会などに利用することで、工事の安全性の確保と、工事関係者や利用者といったあらゆる関係者間の相互理解を得ることに大いに役立っています。鉄建建設ではこれらのDXを活用し、安全かつ効率的な建設会社として社会に貢献していきます。
(てっけんPLUS+)