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2023.05.15

DX 技術 新技術を活用した3次元トンネル切羽亀裂解析システムの開発~切羽作業の安全性向上・省力化を目指す~

当社とCalTa株式会社(東京都港区、代表取締役CEO:高津 徹)は、切羽作業の安全性、切羽観察業務の変革に寄与する切羽亀裂解析システムを開発しました。

山岳トンネル工事において坑内で取得した3次元点群データやICT技術の積極的な利活用は、施工管理面での省力化、生産性向上につながるとともに、安全面では切羽の肌落ち災害の防止、環境面では負荷低減や脱炭素への活用が求められています。本技術は、トンネル坑内において、GoProやiPhone等で取得した動画を使用し、切羽面の3次元点群データを取得、それらをデジタルツインソフトウェア「TRANCITY」*で管理、データ解析することで、切羽観察補助や切羽亀裂の的確な把握による切羽作業の安全性の向上等に繋がるシステムです。

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▲切羽写真の亀裂の例

今後は、解析速度を向上させ、切羽画像上に危険個所を表示させるとともに、切羽前方の亀裂の状態を予測・表示し切羽作業の安全を向上する解析システムとなるよう開発を継続します。さらに、本社、支店等との情報共有により、専門的な知識を有する技術者の集約による効率化を図ります。 そして、切羽の状態把握からの発破パターンの自動設計、さらには、コンピュータジャンボによる自動化施工に必須な技術として、適用を図っていく予定です。

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図-1 シュミットネットによるピーク値の算出

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* デジタルツインソフトウェア「TRANCITY」 CalTa株式会社が開発した、現場確認から設備管理までをデジタル上でワンストップに実施可能なソフトウェアです。このソフトウェアの機能のひとつとして、GoPro等により撮影した動画データから、座標を有した点群を生成して、地図データ内の現実空間と同じ場所に三次元データを表示する機能を有しています。

■本件に関するお問い合わせ鉄建建設(株)土木本部エンジニアリング企画部E-Mail:eng@tekken.co.jp

【プレスリリース】新技術を活用した 3 次元トンネル切羽亀裂解析システムの開発

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