プロジェクト 羽田空港アクセス線（仮称）田町工区/第1回線路切換工事が完了
4月19日（土）から20日（日）にかけて、JR田町工区において約35時間にわたる線路切換工事が実施されました。延べ330名の関係者が携わり、第1回目となる大規模切換工事が無事に完了しました。
当社は、線形変更に伴うJR田町駅ホームの改修工事、および田町駅北側に位置する雑魚場架道橋上部の桁スライド工事を担当しました。
◆ 雑魚場架道橋の改修工事について
雑魚場架道橋は、田町駅の北側に位置し、地域住民の皆さまにとって東西をつなぐ重要な生活道路です。羽田空港アクセス線の新設にあたり、東海道本線上に新たな線路を1線増設する計画が進行しており、それに伴い、架道橋と交差する部分において新線敷設部分の切り下げを予定しています。
▲雑魚場Bv上部桁スライド状況（軌道上）
▲雑魚場Bv上部桁スライド状況（架道橋内）
今回の桁スライド工事は、4月19日（土）未明から深夜0時にかけて、雑魚場架道橋を全面通行止めとしたうえで、山手線外回りおよび京浜東北線南行の線路移設に対応するための作業が行われました。
現場は非常に狭く、周囲の構造物や既存インフラとの調整が求められる制約の多い環境でしたが、事前に立てられた綿密な作業計画のもと、約7時間におよぶ集中作業を経て、無事に完了いたしました。
◆ JR田町駅ホーム改良工事について
今回の線路切換工事により、JR田町駅の京浜東北線（南行）および山手線（外回り）の線形が変更されました。これに対応するため、当社ではホームの拡幅および一部縮小を含む改良工事を実施しました。
工事期間中も、隣接する東海道線（上り）および山手線（内回り）は通常どおり運行を継続していたため、列車の運行に支障を与えないよう、安全面に最大限配慮しながら慎重に作業を進めました。
▲JR田町駅ホーム施工状況（1）
▲JR田町駅ホーム施工状況（2）
限られた作業時間と空間の中で、複数の作業班が連携し、精度の高い施工を短時間で行う必要がありましたが、事前の入念な準備と工程管理により、計画どおり工事を完了することができました。
JR東日本撮影協力
（てっけんPLUS＋）
