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2023.07.04

サステナビリティ プロジェクト 生物多様性保全に配慮した施工事例

弊社では「自然共生社会」の実現のために、生物多様性への影響に配慮した取り組みを推進しています。今回は、その取り組みについて事例を用いてご紹介いたします。

老朽化した駅舎の撤去及び新設工事を行ったJR山手線原宿駅改良工事は、樹齢約100年の明治神宮の森に隣接するエリアでの施工となりました。

図1.JPG▲施工中の原宿駅
(左手が明治神宮の森と仮設構台・山手線)

明治神宮の森は、人工の森とは思えないほど樹木が生い茂り、絶滅危惧種の生物や鳥、昆虫、粘菌などのさまざまな生き物が生息しています。

図2.JPG▲明治神宮境内にそびえる樹齢100年の森

施工にあたっては、森の外縁部に位置する御神木の枯れや腐敗が生じないよう、丁寧に剪定・枝払いを行った後、作業用仮設構台の設置に際しては、根処理や防護工、根に影響を与えにくい杭打設工法を選択しました。

図3_1.png▲御神木を傷つけないよう丁寧に施工
JR東日本撮影協力

新しい原宿駅に生まれ変わった後も、御神木は青々とした良好な状態を維持しています。

図4.JPG▲新しい原宿駅(右側)と御神木

工事に際しては、仮囲いを明治神宮の森をイメージしたものにするとともに、施主や設計者及び明治神宮をはじめとする地元の皆さまとの連携により、さらに環境に配慮したものとなりました。

図5_1.png▲仮囲い

図6.JPG▲原宿駅新駅舎
明治神宮側の出口の壁面緑化

鉄建建設はこれからも、持続可能な社会を実現するために事業活動の環境負荷低減を進め、脱炭素・循環型・自然共生社会の実現に貢献していきます。

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