プロジェクト 技術 第4回渋谷駅線路切換工事が完了! 山手線外回りホーム82年の歴史に幕
渋谷駅では駅周辺で進む再開発に合わせて、駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的に改良工事を進めています。
渋谷駅の線路切換工事は大規模な工事となるため5回に分けて工事が行われ、今回は第4回目の線路切換工事となりました。
1月6日の終電が終わって静まりかえる間もなく線路切換工事はスタートし、渋谷駅は1月9日の初電まで工事関係者で埋め尽くされます。
渋谷駅線路切換工事ステップ図
(東日本旅客鉄道株式会社HPより)
◎今回の線路切換工事の概要
(東日本旅客鉄道株式会社HPより提供・一部加筆)
今回の線路切換工事では、山手線外回りの線路を旧外回りホーム側へ移動するために工事桁のジャッキアップによる扛上、支点架台の入替、横移動を実施しました。
また、今回の切換工事で山手線ホームが2面2線のホームから1面2線の島式ホームに変わり、外回りの1番線ホームは内回りの2番線ホームと同一化するため、ホームの拡幅工事が行われました。
1月7日・8日の2日間、山手線外回りの列車が運休する中で工事は無事完了しました。
今回の第4回渋谷駅線路切換工事により旧山手線外回りホームは廃止となり、1940年7月に供用開始されてから82年でその役目を終えることになりました。廃止された旧外回りホームを撤去後、渋谷駅前再開発プロジェクトにより新しい用途に利用される予定です。
▲工事桁のジャッキアップを行い横移動する様子
▲軌陸車を使用してホーム拡幅のための横桁を設置する様子
一連の渋谷駅線路切換工事も残すところあと1回になりました。第5回渋谷駅線路切換工事は2023年度に行われる予定です。
撮影協力:東日本旅客鉄道株式会社
(てっけんPLUS+)