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2022.11.30

イベント サステナビリティ 2022年度第3回「てっけんの森」森林保全活動を行いました

10月21日、東京都水道局が管理する山梨県甲州市の水道水源林「てっけんの森」で、森林保全活動を行いました。今年度予定していた合計3回の保全活動のうちの第3回目となります。

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▲全員集合写真(東京都水道局・東京都森林組合・当社)

この活動は、水道水源林の一部にネーミングライツを設定し、企業と水道局が協働で森づくりを行う取り組みです。この取り組みでは貴重な森林資源の保全を図り、SDGsへの貢献をめざすとともに、鉄建グループ社員が社会的課題を解決する実践の場を体験することにより、持続可能な社会の実現に向けて、社会的価値の向上と経済的価値の向上の両立をめざした企業グループに変革していくことを目的としています。

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2022年度第3回目の活動となったこの日は、社員計20名が参加しました。
普段何気なく使っている東京の水道水。その水の水源の一つである多摩川は山梨県甲州市を水源として都内を流れ、東京湾へと注がれています。活動地である水道水源林は、今では水を蓄え、土砂の流出を防ぐ森として機能していますが、明治時代は木々がなく荒廃が進んでいました。水源地の荒廃や、水道への影響を憂い、120年ほど前の1901年に水源地を保護するために水道水源林の保全管理の活動が始まり、今では青々とした森林に生まれ変わっています。
東京都水道局職員によるわかりやすい説明を受け、「てっけんの森」の活動は始まりました。
てっけんの森は樹齢26年と約100年のヒノキとカラマツが混ざりあう森で、森林の生育環境を良くするため、成長の悪い木を間引く必要があります。今回は、作業手順と注意事項の説明を受けた後、森林組合の方たち指導のもと4班に分かれて、間伐作業を行いました。社員の中には、生まれた年と植えられた年が同じ人もいました。

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▲水道水源林の説明を受ける様子

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▲間伐作業

鹿よけネットの取り外し、倒す方向の設定、受け口切断、追い口切断、伐倒、枝払い、枝葉・伐倒木集積の流れで進めましたが、全て手作業で行ったため、なかなか大変な作業でした。なお、森林組合のプロの方々は実際の伐倒はチェンソーを使って行うそうです。
気持ちの良い晴天のもと、首都東京の水道水のふるさとである多摩川上流の水源林の保全活動を行うことにより、水を蓄え、水を浄化して、土の流出を防ぐ森の恵みや自分たちが生まれるずっと前から100年をかけて育てた森の営みのありがたさを感じ取ることができました。


最後に多摩川源流の水干(みずひ)を望むことが出来る高台へ見学に行きました。かつてはこの地で水神祭が村を挙げて盛大に執り行われたそうです。そこには礎石の石積みが残り、遠くには水干が見えました。帰途では富士山が我々を見送ってくれました。

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▲左:遠くに見える 右:礎石の石積み

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▲帰りのバスの中から見た富士山

(てっけんPLUS+)