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2022.07.26

プロジェクト 技術 浜松町駅ホーム拡幅改良工事に伴う線路切換工事が完了しました。

2022年5月21日(土)から5月23日(月)にかけて、29時間30分におよぶ浜松町駅線路切換工事を行いました。工事関係者延べ720人が関わり無事完遂しました。

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線路切換工事(浜松町駅3・4番線ホーム拡幅)

浜松町駅では幅員10mの北口東西自由通路と橋上駅舎(既存駅舎に接続)の工事を行っています。混雑解消による利便性向上を目的に京浜東北線南行(横浜・大船方面)ホームを最大3.6m拡幅するため、線路切換工事を行いました。拡幅を行う同一ホーム上の山手線は運行されて施工するため、夜間で仮囲いを設置し、区画分けした上で作業しました。線路切換工事当日は並走する山手線の線路を京浜東北線が走行する臨時ダイヤが設定されました。このため、京浜東北線南行が山手線外回りと同じ線路を走行する併用運転が話題となり、駅周辺にはそれらを一目見ようとする多くの見学者もいました。

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▲作業前の最終確認

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▲ホーム拡張工事

ホーム拡幅部における屋根設置

ホーム拡幅に伴い、ホーム拡幅部分の屋根の増設も行われました。22日は隣接する東海道本線や山手線が運行する中でタワークレーンを使用する施工条件が厳しい工事となりました。また、一部も屋根はあらかじめホーム上においてあった鉄骨や屋根を揚重機を用いてホーム上から吊り上げ人力で架設する部分もありました。

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▲ホーム上家の屋根架設(クレーン使用)

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▲足場を設置し、鉄骨同士を接続

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▲タワークレーンによるホーム上家の屋根架設

桁工事

22日未明には浜松町駅線路切換工事に伴い、新橋~浜松町間に架かる鉄道桁を最大5.6m移動する工事も行われました。桁工事は大門通りの直上での作業で安全を確保するため、大門通りを8時間車両通行止めにした上で施工しました。桁の長さは30.1m、重量は230tで、ジャッキアップを行い、ジャッキの押し引きで横移動し、移設先の線路へ接続しました。移動後は東京方山手線側の支点を固定し、ジャッキ押し出しにより桁を回転し、位置調整を行った上でジャッキダウンし、固定しました。

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▲桁移設状況(約5.6mの横移動、0.98°の桁回転を実施)

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▲桁移設に必要なジャッキアップとスライド架台の操作状況

こうした線路切換を含む駅改良工事は数多くの実績があり、最近では昨年10月の渋谷駅でも実施され、鉄建建設の強みである鉄道工事の1つです。浜松町駅の改良工事は2028年まで続く予定で、今後も安全第一に工事を進めて参ります。また、浜松町駅作業所では女性社員も線路切換工事に従事しております。現場においても女性活躍推進に力を入れ誰もが活躍でき、働きやすい環境を整備しています。

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▲浜松町駅線路切換工事で活躍する女性社員たち

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▲線路切換工事を終えて安堵した表情の若手社員

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