TRAINING CENTER 研修センター
鉄建建設のめざす「安全」を追求する研修センター
実体験型の研修・訓練により「安全」を徹底的に学ぶ
研修センターは、屋外研修フィールド・屋内研修フィールドの施設を活用し、知識の習得に加え、実体験型の研修・訓練により徹底的に安全を学ぶことを目的としています。
研修センターの中核施設となる屋外研修フィールドは、全長150mの複線軌道を中心に駅や踏切、工事桁(簡易橋梁)などを設置しております。
また、屋内研修フィールドでは、研修・訓練を効果的にサポートする施設が備わっています。
研修センター紹介動画
研修施設の特徴
建設会社研修施設として初の全長150mの複線軌道
実際の鉄道施設と同じものを使い、研修・訓練を行うことで、机上の知識だけではない安全のノウハウを学びます。
ホームエリア
- ホームの代表的な構造形式である盛土式、桁式ホームを40mにわたり設置し、工事実施におけるノウハウや安全管理上の注意点を学ぶことができます。
- ホーム上の安全設備(列車非常停止警報装置、転落検知マット)などを設置し、緊急時における対応について学ぶことができます。
- その他、埋設部探査機による埋設ケーブル調査の実施体験や一酸化炭素中毒体感コーナーも備えています。
工事状況再現エリア
- 線路に近接して施工する際に必要な防護設備を設置し、その役割やメンテナンスに必要なノウハウを学ぶことができます。
- 線路下にアンダーパス等を設置する工法「HEP&JES工法」について、施工状況を忠実に再現しており、普段は目にすることのできない線路下の状況を実際に見ることができます。
踏切・線路覆工エリア
- 踏切道、線路覆工およびそれに附随する各種信号設備や、交差する道路に埋設されたライフライン(水道管・電力等)などを設置し、踏切周りの施工に必要な知識を習得できます。
- 踏切に付帯した安全設備(踏切障害物検知装置、非常ボタン)などを設置し、緊急時における対応について学ぶことができます。
軌道変状再現エリア
- 線路陥没等のトラブル再現設備により、異常時の状況を体感する事ができます。
- 線路トラブルを早期に発見する計測装置を設置し、数値管理や異常時対応のノウハウを習得できます。
- 普段経験できない軌道検測についても座学、実技ともに学習できます。
施工実験例(PC工事桁架設)
- 実習線は、単なる研修設備に留まることなく、研究開発に伴う実証実験に活用可能です。
- 近年の実績では、短時間で架け替え可能な「本設利用PC工事桁」の実証実験を、本番さながらに行いました。
体験型研修をサポートする集合研修設備
実体験型研修をより効果的にサポートするのが屋内研修フィールドです。私たちが経験してきた事故を風化させずに後世に語り継ぐ「事故の情報展示館」をはじめとし、最大50名までが一度に集合研修可能な研修棟を設置しています。
また床や壁材の仕様に変化をつけ、伝播音の違いを体感できる設備や体験用スプリンクラーを設置した研修施設棟は、住環境の創造に大きな役割を果たす建築技術者の育成に役立っています。
鉄道工事の夜間研修や複数日の研修も可能にし、鉄道・交通インフラ工事の技術力の強化に向けた万全の体制を整えています。
教訓を風化させないために「安全」を未来へつなぐ
~川崎駅構内列車脱線事故の展示室~
2014年2月23日に当社が起こした川崎駅構内列車脱線事故を風化させない取り組みとして、2016年4月、建設技術総合センター・研修センター内に「川崎駅構内列車脱線事故の展示室」を開設しました。
この展示室は、単に見学するだけでなく、当日の事故の状況、原因や問題点・対策を学べるとともに、工事に関わっていた当社社員、復旧に携わったJR東日本の方のナレーションなど、動画資料を合わせて視聴するトータルの研修コースとして工事管理者研修の標準カリキュラムに組み込まれています。
社員研修だけでなく、国内企業研修、海外からの研修・視察にも施設を提供
開かれた研修センターをめざして、ご要望に応じ、お客さまにもセンターの視察や研修を提供することもございます。