TECHNOLOGY INTRODUCTION

鉄建式ー超薄板ジャッキ[Sheet Jack シートジャッキ®]

アンダーピニング工法に用いるジャッキシステム

概要

建築物における免震部材の取替工事において、平成27年7月17日付で国土交通省が「免震材料の交換改修工事中の建築物の安全性のガイドライン」を公開し、建物を使用しながらの免震部材取替工事が推奨されています。
「鉄建式-超薄板ジャッキ[Sheet Jack シートジャッキ®]」は、免震部材(免震積層ゴム)の取替工事において建物をジャッキアップする際に、楊重高さをなるべく低く抑えて、安全に取替工事を行うことを目的に間瀬建設株式会社と共同開発したものです。アンダーピニング工事の際に既設建物に影響を与えないよう、直接的または間接的に建物荷重を受け替える際に使用するジャッキです。



超薄板ジャッキは、板厚0.8mmまたは1.2mmのJIS G 3141冷間圧延鋼板を2枚重ね合わせて、外周部の端部をシーム溶接して袋状にしたものです。本ジャッキを設置した後、内部にモルタルグラウトを所定の圧力にて圧入することで、建物の鉛直荷重の保持が可能となります。

特長

●アンダーピニング工法における荷重の受け替え時に使用できます。
●免震装置の取替工事を主要な用途としますが、超薄板ジャッキ内に充填する材料を水・油等とすることで仮設工事(仮受工事)での
 利用も可能です。
●柱や梁等の僅かな隙間(6mm以下)にも設置ができます。
●耐荷重として、シートジャッキ内へ充填圧力を最大15N/mm2とした場合、φ1200では、16.9MN(約1700ton)相当となります。