DX てっけん 建設技術総合センター 技術 【建設技術総合センター】実物大の「模擬トンネル」を新設しました
当社は、山岳トンネル工事に関連する研究・技術開発、施工の遠隔化、自動化等に向けた技術力強化のため、建設技術総合センター(千葉県成田市)内に実物大の模擬トンネルを新設しました。
▲模擬トンネルの内観(左)と外観(右)
●建設業界・トンネル工事の課題
建設業界では、人手不足や働き方の変化など、さまざまな課題に直面しています。トンネル工事においても、担い手不足に加え、トンネル切羽作業での肌落ち災害の発生防止など、多くの課題を抱えています。そこで当社では、生産性・安全性向上の取り組みとして、各工種での遠隔操作・自動化システムの開発を進めています。
●従来技術を活用したトンネル工事における遠隔操作
これまでにも、実際のトンネル内で高速通信環境下におけるラジコン重機を使用した重機遠隔操作を試行的に実施しましたが、通常の作業と比べるとモニター越しの遠隔操作は距離感が掴みにくく、同等の視認性、操作性等を得ることが難しい上、モニター、操作レバー、走行装置、安全装置、カメラ視野の検討が必要でした。
▲従来技術を活用したトンネル工事における重機遠隔操作の様子
●遠隔操作用コックピットの製作
実トンネルで試行的に実施した際の課題を改善するため、より実際に近い操作環境の構築をめざし、遠隔操作用コックピットを製作しました。遠隔操作用コックピットを用いて、模擬トンネル内での重機を遠隔操作するシステムを構築し、技術的な課題抽出と検討、今後の自動化に向けた基礎的検討を行います。
▲コックピットを使用しての遠隔操作
●今後~トンネル分野のDX推進~
当社は今後、この模擬トンネルを活用することで、これまで不可能だった実物規模の技術開発や実証実験を行い、トンネル施工技術を合理化・高度化し、山岳トンネル分野のDXを推進する戦略的な取り組みを進めてまいります。
【プレスリリース】山岳トンネルの技術力強化を加速(2024.4.12)
【鉄建建設ホームページ】建設技術総合センター
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