PROJECTS IN PROGRESS進行中のプロジェクト
渋谷駅改良工事(南工区)
プロジェクト概要
▲第2回線路切換工事 ▲第3回線路切換工事
2022.06.24
現在、渋谷駅周辺では「JR渋谷駅改良事業」や、地下も含めた駅前広場の拡充や自由通路(南北2カ所)の設置を行う「土地区画整理事業」、そして渋谷駅を横断するように東棟・中央棟・西棟の3棟を建設する「共同開発ビル事業」など、さまざまな工事が行われています。このうちJR東日本を事業主体とする「JR渋谷駅改良事業」では、五つのプロジェクトが進んでいます。
①埼京線ホームを北へ350m移設(山手線と並列化)
②山手線の1面2線化
③バリアフリー化
④コンコースの拡大・乗り換え利便性の向上
⑤JR線交差部の国道246号線拡幅(幅員38m→50m)
鉄建建設では、2015年9月より主に①と⑤に関する工事を行っています。駅全体の完成を2027年度に、完了予定です。
工事件名 | 渋谷駅改良(南)工事 |
---|---|
施工場所 | 東京都渋谷区 |
お客さま | 東日本旅客鉄道株式会社 |
工事概要 | 埼京線ホーム移設のための工事 1.ホーム嵩上げ・拡幅・延伸 2.連絡通路改良 3.国道246号線拡幅 |
動画でみるプロジェクト
第2回線路切換工事/山手線・埼京線並列化
第3回線路切換工事/山手線内回りホーム拡幅
第4回線路切換工事/山手線内回り、外回りホーム1面2線化
写真でみるプロジェクト
■第2回線路切換工事ダイジェスト(南工区)山手線・埼京線並列化
JR渋谷駅では、埼京線ホームの移設(山手線ホームとの並列化)のため、2018年の第1回線路切換に続き、2020年5月29日夜から6月1日朝の約52時間をかけ、第2回線路切換工事を実施しました。
①油圧ジャッキとサンドル材を用いて工事桁をこう上。
(最大こう上量:1295㎜、最大横移動量:2326㎜)
②通路を解体し旧ホーム上に支保工を組み新ホームを構築
③旧ホームとの段差は、階段をなくしスロープを構築して旅客流動性を向上。
④軌道業者によるレール復旧後、JR東日本立会のもと検査を受ける
⑤移設が完了した埼京線ホームと軌道
今回の工事で埼京線ホームが約350m北側に移設され、新ホームが使用開始となり山手線ホームとの並列化が実現しました。これにより、埼京線と山手線の乗換時間が短縮され、混雑が緩和されます。さらに、埼京線と他社線との乗換利便性も向上します。 渋谷駅改良工事では、今後、山手線ホームの改築や橋上駅舎化に向けた工事が進められます。
■第3回線路切換工事ダイジェスト(南工区)山手線内回りホーム拡幅
埼京線の2回の切換工事を経て、今回は第3回線路切換として山手線内回りの線路切換、ホーム拡幅となります。52時間に及ぶ線路切換工事であり、その結果、山手線の運休本数としてはJR東日本発足以来最大となりました。
今回の切換工事は隣接している埼京線、山手外回り線を運行させながら実施するため、工事用重機を使用できるスペースは無く、全て人海戦術で施工しました。
当社JV工区の品川方は盛土ホームとなっていて、地盤面から仮設支保工を組立て、拡幅ホームを設置しました。
新宿方については国道246号線を跨ぐ高架橋ホームとなっているため、本設ホーム縦桁、横桁を架設し、拡幅ホームの床版を支持させる構造としました。
朝礼の様子
盛土ホーム 角鋼管設置
高架橋ホーム 横桁を架設
ノンスリップ合板設置
ホーム拡幅完了
本工事は2日間で職員・作業員を含めて延べ600人を超える中、遅延なくコロナ対策もしっかりと行った上でホームの拡幅と扛上を予定通り無事終えることができました。
▲渋谷駅改良作業所社員
【撮影協力:JR東日本】