TECHNOLOGY INTRODUCTION

TK Construction Flow 360

PC・RC構造物の建設に変革をもたらす統合システム

概要

建設工事においては、調査・設計・施工計画・施工管理・維持管理というライフサイクルをたどるなかで、各段階において多種・多様・大容量の情報を入手することになります。これらの情報をクラウド上で一元管理し、各段階で相互にそれらの情報をシームレスにかつ、効果的に使えれば、業務の効率化や管理上のミスの低減につながります。


▲TK Construction Flow 360の構築図

 

本システムは各段階の情報を視覚的に示すほか、クラウド上より誰もが、いつでもどこからでも状況を把握し、指示・確認することができます。これにより、発注者、元請、専門工事会社間での情報共有の強化、遠隔臨場や集中管理の効果を最大限に高め、さらなる業務の効率化、省人化に貢献し、建設現場全体の働き方改革を促進します。

特長

①鉄筋組立ガイダンスシステム

3D-CADモデルを活用し、鉄筋・PC 鋼材の干渉チェックを行うシステム。また、組立手順を3D動画でシミュレーションし、鉄筋工が視覚的に作業を理解できるようにサポートします。

▲鉄筋干渉チェック
②コンクリート流動解析システム

コンクリートの流動状況や充塡状態を解析し、適切な流動性と打設方法(筒先の位置や打込み速度など)を選定するシステム。

トンネル覆工コンクリート打設シミュレーション
▲トンネル覆工コンクリート打設シミュレーション
バイブレーターによる加振動を考慮した<br  />コンクリート打設シミュレーション
▲バイブレーターによる加振動を考慮した
コンクリート打設シミュレーション
③配筋検査システム

画像や3Dスキャナなどで取得した配筋全体の点群データから3D-CADモデルを生成し、ソフトウェア上で鉄筋径、本数、鉄筋間隔、重ね継手の長さ、かぶりなどの配筋情報を数値化し、調書を自動作成するシステム。

鉄筋の3Dスキャン
▲鉄筋の3Dスキャン
取得した点群データ
▲取得した点群データ
鉄筋モデル化
▲鉄筋モデル化
④コンクリート打設管理システム

現場の施工状況をカメラの撮影動画や各種センサから収集し、クラウド上でAI解析を行い、リアルタイムに数値化や図化された打設状況を提供。現場だけでなく遠隔地からも作業状況の確認、指示が可能なシステム。

打設済み区画の表示画面
▲打設済み区画の表示画面
打設ペースのグラフ表示画面
▲打設ペースのグラフ表示画面
⑤出来形管理システム

3Dスキャナなどで取得した出来形の点群データを設計3D-CADモデルと比較し、ヒートマップを用いて可視化。調書の作成を自動化するシステム。

⑥長期耐久性評価システム

クラウド上にデータベース化された配筋情報やコンクリート情報などを活用し、マルチスケール解析等により、構造物の長期耐久性を評価するシステム。