TECHNOLOGY INTRODUCTION

走向・傾斜測定システム

走向・傾斜を安全かつ容易に測定可能

概要

走向・傾斜測定システムとは、切羽の素掘り面から離れた位置からの遠隔操作により、岩盤の不連続面における走向・傾斜を安全かつ容易に測定が可能です。不連続面上の3点にレーザーを照射することで、天端部や肩部などの高い位置の測定や切羽面から離れての測定が可能となります。

特長

  • 安全性の向上

・切羽素掘り面より離れた位置からの測定が可能であり、肌落ちによる被災リスクを低減できます。
・従来の測定よりも正確・容易に、かつ短時間で測定できることから、「不連続面の発達に起因する崩落」を予測しやすくなり、施工時の安全対策を立てるための基礎資料に役立ちます。

  • 測定作業の効率化

・タブレット上のカーソルキーでレーザーの誘導・測定の指示を行うため、施工サイクルへの影響が少ない所要時間で測定可能です。
・クリノメーターによる測定が困難な切羽の天端付近や、磁性の影響によりクリノメーターの磁針が狂い易い鋼製支保工の近傍においても容易かつ素早く正確に測定ができます。
・結果をタブレット上で直ちに確認できます。測定データは日時・測点等と保存され、CSV形式での出力が可能です。またマック社の切羽観測記録システムと連携し、走向・傾斜の情報を切羽スケッチ図に反映可能です。

  • 測定目的に応じた結果表示

・北方向を基準とした表示(公共座標系)
 地質技術者が常用する表現であり、既往地質図との比較も容易です。また、トンネル全体の地質構造が解析し易くなります。
・トンネル掘削方向を基準とした表示(トンネル座標系)
 差し目・流れ目など、トンネル技術者や作業員が直感的に理解できます。