TECHNOLOGY INTRODUCTION

急速施工用インバート桟橋

 

概要

山岳トンネルにおけるインバートコンクリートは、一般には1回/2日のペースでコンクリートを打設することが多く、先行するトンネル掘削の進行が早まるに従い、後追い工程であるインバートコンクリートの急速施工が必要になってきます。

急速施工用インバート桟橋は、インバート部のコンクリート打設中や掘削中も残土搬出等の車両を通行止めすることなく一連の施工サイクルが実施可能です(中央排水工の掘削時を除く)。また、5回/週のインバートコンクリートの打設作業が実現すれば、最大210m/月(10.5m×5回/週×4週間)の月進を実現でき、飛躍的な急速化を図ることが可能です。

急速施工用インバート桟橋 概要図
▲急速施工用インバート桟橋 概要図

特長

  • コンクリート打設時でも他の工事車両は通行が可能。
  • 切羽側斜路は横移動できるため、装置全体を動かさずにインバート全域で掘削できます。
  • 切羽側斜路は2分割されているため、大型重機の幅に合わせて設定が可能。
  • インバート掘削・コンクリート打設、切羽掘削それぞれが互いの影響を受けず作業可能。

作業手順

 STEP1  コンクリート打設(昼間)

「作業ステージ」と「坑口側斜路」は、インバート全幅とほぼ同じ幅員があり、コンクリートは「作業ステージ」にミキサー車を駐車し、両サイドの上から備え付けられている回転式シュートで打設します。また、切羽側斜路は横断方向にスライド移動が可能で、コンクリート打設時は、逆側に斜路を移動し、その他の工事車両は通行できます。

 STEP2  インバート掘削(夜間)

「切羽側斜路」は、縦断方向に2分割されており、斜路の位置をトンネル横断方向にスライド移動できるので、桟橋全体を動かすことなく、インバートの両端及び中央部(中央排水工)を掘削します。 また、切羽側斜路を左右に2分割もできるので、その間に超大型ブレカーも配置でき、硬岩でも効率よく掘削できます。

 STEP3  次スパンへ桟橋移動(2日目午前)

翌朝、掘削された箇所に桟橋を移動し、インバートコンクリート打設を行います。
これにより毎日インバートコンクリートを打設が可能となります。

インバート桟橋 外観写真
▲インバート桟橋 外観写真


適用事例
▲適用事例 (新幹線トンネル、北海道)


■プレスリリース
急速施工用インバート桟橋を開発~インバートコンクリートの連日打設を可能にする~(2017年10月23日)
■社外発表
1)杉田、宇田、植村、舟橋ら:急速施工用インバート桟橋の開発と現場導入 [令和元年土木学会全国大会第74回年次学術講演会] Ⅵ-269(2019年9月)
2)宇田、杉田、植村、舟橋ら:急速施工用インバート桟橋の開発 [トンネル工学報告集 第29巻] Ⅰ-45(2019年11月)