TECHNOLOGY INTRODUCTION

ベルト自動欠陥検査システム

山岳トンネルで使用するズリ出し連続ベルコンのベルト欠陥を自動で検知

概要

ベルト自動欠陥検査システムは、食品工場などの生産ラインで用いられている画像監視装置を応用したもので、稼動中の連続ベルトコンベアを常時画像処理カメラで監視し、ベルトの損傷を検知した場合に自動停止するとともに、回転灯や警報による現場内への周知、担当者への携帯メールの発信を行い、ベルトの損傷、破断による影響の最小化を図ります。また、ベルトにICチップを埋め込んで、損傷発見時に位置も記録することにより、損傷箇所の特定を容易にしています。

特長

  • 近年、長大山岳トンネル工事におけるズリ坑外搬送の方法は、ダンプトラック方式に代わり連続ベルトコンベア方式が主流になりつつあります。しかし、連続ベルトコンベアは、破砕した岩塊が鋭利な形状でベルトに落下するため、ベルトの損傷や破断が発生することがあり、ベルト上のズリ散乱やベルト復旧作業による工程遅延の原因となっています。始業前目視点検は行いますが、連続ベルコン稼動中に発生するベルト損傷を早期に確認できないことが課題でした。
  • ベルト自動欠陥検査システムを導入し、掘削ズリ運搬中のベルト破断を未然に防止することで、ベルト破断に伴う岩塊の飛散がなくなり、安全性が向上します。
  • 復旧にかかる時間が短縮できるため、工程遅延が防止できます。