TECHNOLOGY INTRODUCTION

低空頭先端強化型鋼管杭工法

低空頭で狭隘な場所での施工を可能にする鋼管杭施工技術

概要

低空頭型回転圧入機 鋼管杭圧入状況

鉄道の線路の間や架空線下などの狭隘で低空頭な空間における基礎杭の構築には、孔壁崩壊による周辺地盤への影響を防ぐための薬液注入等の補助工法を併用した場所打ち杭工法が採用されてきましたが、長い工期、多大な工事費を要しています。そこで、架空線下のような低空頭で狭隘な作業環境での施工が可能な小型杭打ち機を使用し、短尺の鋼管杭を機械式の継手で接合しながら建て込む「低空頭先端強化型鋼管杭工法」を開発、孔壁崩壊等防止のための補助工法を不要としました。
低空頭型回転圧入機は小型であるため、軌道内や路下などの狭隘な作業条件に適しています。

特長

  • 【杭打ち機】0.45m3級バックホウをベースマシンとした小型の杭打ち機を使用するため、空頭制限が4.0m未満での施工が可能です。適用径はφ500・600・700(mm)の鋼管杭を施工することができます。
  • 【コストダウン】鋼管の孔壁保持機構により、軌道等の近接構造物に対する影響がほとんどなく、薬液注入等の補助工法が必要な場所打ち杭に対して、工期短縮やコストダウンが可能となります。
  • 【支持力】鋼管杭の先端部を根固めすることにより、従来の中堀り先端根固め杭と同等の支持力を確保できます。また、杭先端部外周面に螺旋状に突起を設けた周面支持力向上タイプを使用することにより、周面支持力の向上を図ることができます。

フロー図