TECHNOLOGY INTRODUCTION

COMPASS(コンパス)工法

防護用鋼板を用いた小断面専用非開削アンダーパス工法

概要

COMPASS工法 TYPE3(地盤切削・函体掘進)は、道路下や鉄道下を横断する河川や歩道などの小断面構造物の築造に用いられる非開削工法です。施工方法は、刃口のルーフ先端に取り付けた地盤切削ワイヤにより地盤を切削しながら、刃口内で掘削を行い、刃口の後方に連結されたプレキャストボックスを推進します。刃口本体より前方の切削溝(地盤切削ワイヤが地面を削ってできる空間)に刃口のルーフを挿入するため、土の取り込み過多や刃口による支障物の押上げを防止し、上方地盤への影響を極限まで抑えることが可能です。
また刃口は、方向制御可能な姿勢制御アダプタを有しており、品質(精度)の高い施工が可能です。

適用範囲

  • 施工延長(地盤切削延長):制限なし
  • 対象土質:砂質土、粘性土、礫または玉石混じりの土質
  • 断面形状:内空3.5m×3.0m
  • 土被り:ガイドパイプの天端~0.3m以上

■施工形式

特長

●安全性

刃口前方の切削溝にルーフが先行貫入されるため、取り込み過多による上方地盤の陥没や、支障物の押上げによる隆起を抑制することができます。

●施工性

刃口に地盤切削機構を装備しているため、施工途中に地盤切削ワイヤの交換が可能です。

●経済性

刃口は分割解体可能な構造としているため、到達側の作業ヤードに制約がある場合、小規模な到達立坑(函体幅+2.4m×延長2.0m程度)内で刃口を解体し、プレキャストボックス内を通し発進側で回収が可能です。

施工順序