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技術の記事一覧

秋田新幹線 田沢湖線「斉内川橋りょう」一夜施工で架け替え完了

秋田県大仙市長野で施工中の「田沢湖線羽後長野・鑓見内間斉内川橋りょう改築他」工事(所長:藤原博昭)で、11月14日の夜間、橋りょう架け替えが無事完了しました。

2011sainai01.jpg ▲線路切換後、通過する秋田新幹線「こまち」上り線



この工事は、秋田県が進める河川改修事業の一環として、JR東日本東北工事事務所発注で2017年7月から工事を進めてきました。 当夜の土木作業では、既設桁と工事桁の撤去の後、あらかじめ既設線路近傍で製作しておいた新桁を、けん引設備により横移動させる「横取り架設」により、一夜のうちに架け替えました。 架け替えが完了した新桁は、橋長71.1m重量約1,500tのPRC単純ランガー桁です。

2011sainai02.JPG▲架け替え前。レールの右側が新桁

2011sainai03.JPG▲桟橋上の200tクレーン2基で、既設桁を分割しながら撤去

2011sainai04.JPG▲新桁の両端に設置したけん引設備で、レールのある位置まで9.75m横移動させ架設

2011sainai05.jpg▲架設後につながったレール

2011sainai06.jpg▲斉内川上流側から、にかほ・由利本荘方面を臨む

本工事は今後、仮桟橋と既設橋台・橋脚の撤去、護岸工へと続きます。

阪和自動車道 青垣内山トンネルが貫通

9月9日、和歌山県日高郡印南町で施工中の阪和自動車道 青垣内山トンネル工事(所長:赤塚 学)において、トンネルが無事貫通しました。

2010aogaito01.jpg▲祝貫通

↓↓↓貫通動画↓↓↓
▲クリックすると動画が再生されます。(再生時間58秒)
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この工事は、阪和自動車道(御坊IC~印南IC間)の4車線化事業のうち、青垣内山トンネル(延長828m)のほか、供用中のトンネルへの避難連絡坑の接続、明り部においては中央分離帯の築堤盛土撤去等の土工事を施工するものです。貫通側の低土被り区間では、事前に地表から中層混合処理工による改良を行うことで、安全に貫通することができました。

2010aogaito02.jpg▲中層混合処理工を施工した貫通点

8月には見学会を開催し、印南町長をはじめ、印南町役場の方々に、坑口および坑内のトンネル仮設備やトンネル掘削機械による掘削状況を見ていただき、事業および工事への理解を深めていただきました。
引き続き、竣工に向けて、安全に留意にしながら工事を進めて行きます。

2010aogaito03.jpg▲現場見学会 トンネル切羽にて
2010aogaito04.jpg▲掘進開始側トンネル坑口

2020年度技術展示会情報

今年の技術展示会は、10月14日の「建設技術フェア2020in中部」を皮切りに開催されます。当社は、代表技術である「超低空頭場所打ち杭工法(C-JET18)」、立体交差工法の「HEP&JES工法」、「COMPASS工法」のほか、近畿(大阪)ではICT技術の展示を予定しています。

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生産性・安全性の向上をめざす鉄建のICT技術

ICT技術分野では、3Dスキャンで施工管理の生産性向上を実現する「配筋検査システム」、橋りょう張り出し施工管理の省力化、効率化を図る「鉄建橋梁管理システム」、トンネル分野からは「走行・傾斜測定システム」を展示します。 ぜひ鉄建ブースへご来場ください。
なお、展示会への参加は、継続教育(CPDS)制度の対象となっています。

2010eng02.png▲配筋検査システム

福岡3号岡垣トンネルが貫通/4車線化で交通ボトルネック解消

8月6日、福岡県遠賀郡岡垣町野間~上畑間で施工中の福岡3号岡垣トンネル新設工事(所長:佐藤 真穂)において、トンネルが無事貫通しました。

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↓ ↓ ↓ 貫 通 動 画 ↓ ↓ ↓

▲スタートボタンを押すと動画が再生されます(再生時間 45秒)


この工事は、北九州市~福岡市間の岡垣バイパス(延長4km)において、延長276mのトンネルを新設する工事です。
岡垣バイパスは、北部九州の二大都市である福岡市と北九州市を結ぶ国道3号の2車線区間を4車線化することにより、交通ボトルネックを解消し信頼性の高いネットワークを構築するとともに、対面通行区間の解消による安全・安心の確保を目的としたもので、国土交通省九州地方整備局 北九州国道事務所が平成30年度から着手している事業です。

掘削工事では、起点側の斜坑門及び低土被り区間での変位が大きく、変位収束も遅かったため、仮インバートや長尺ロックボルト(L=6m)に加えて、切羽前方のトンネル周辺地山を補強・改良する補助工法を併用しました。その結果、低土被り区間を許容変位内で掘削をすることができました。

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▲貫通側トンネル坑口

 
7月には見学会を開催して多数の方々に掘削状況を見て頂きました。7/15整備局若手見学会(30名)、7/23近隣3地区の合同見学会(75名)、7/27岡垣町見学会では町民、期成会(4車線化推進団体、近隣市町長や議員等)及び近隣市町、県の土木職員(134名)、7/30NEXCO西日本(30名)と合計260名以上の見学者がありました。坑内のトンネル仮設備や一次掘削など重機の稼動状況を見ていただき、質疑応答も行い事業と工事への理解を深めて頂きました。

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▲地元見学会 起点側坑口にて

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▲左:供用中の2車線、右:新設中の2車線

土木学会「インフラメンテナンス(鉄道)特別委員会」シンポジウム

当社の林康雄会長が学会長を務める土木学会では、会長特別委員会として立ち上げた「インフラメンテナンス(鉄道)特別委員会」において、我が国の重要な交通インフラ「鉄道」のメンテナンスの現状を分析しました。また、働き方改革等の社会情勢の変化を踏まえ、今後の鉄道のメンテナンスと鉄道以外の公共インフラメンテナンスはどうあるべきか、多くの識者間で議論が行われてきました。

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委員会の様子


6月8日に、その成果を広く公表する機会として、成果報告シンポジウムが開催されます。オンラインでどなたでも聴講でき、継続教育(CPD)の対象となっていますので、ふるってご参加ください。
※事前申し込みが必要です。>>> 詳細および申し込みフォームはこちら

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「宮古盛岡横断道路」国道106号 松草トンネルが貫通

5月14日、岩手県宮古市で施工中の国道106号松草トンネル工事(所長:宇野淳二)においてトンネルが貫通しました。

↓ ↓ ↓ 動 画 ↓ ↓ ↓

▲スタートボタンを押すと動画が再生されます(再生時間 41秒)

東日本大震災の『復興支援道路』として、観光振興にも期待

この工事は、国土交通省東北地方整備局が事業を進める宮古盛岡横断道路(延長約100km)のうち松草トンネル(延長534m)を施工するものです。この事業は、東日本大震災で被災した沿岸部と内陸部の連携強化による早期復興支援などを目的とした「復興支援道路」として平成23年度に事業化されました。
当社トンネル工区は宮古盛岡横断道路の中でも最後に発注され、昨年4月から掘削作業を開始しました。延長のほぼ半分が低土被り、また、冬は-10℃以上になる厳しい施工条件でありましたが、無事貫通することができました。
掘削作業では、周辺環境に考慮し、通常の防音扉に加えコンクリート充填2層式防音扉を設置し発破時の騒音振動を抑えました。

道路開通により、災害時・平常時の輸送効率化や沿岸地域の観光振興に大きく寄与することが期待されています。

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建設技術総合センターの施工実験棟建て替えが完了

当社が千葉県成田市に所有する建設技術総合センター内で建て替え工事を行っていた施工実験棟が完成し、4月7日に竣工式を執り行いました。
式典には、伊藤泰司社長、林康雄会長をはじめ、城本政雄東京支店長ら40名が出席しました。

202004narita02.jpg施工実験棟の外観

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テープカットする林会長(左)、伊藤社長(右)

新実験棟は、S造2階建て延べ2242㎡、建物高さ17.3mで、1階フロアには実物大施工試験に対応するフラット床エリア、コンクリート打設実験などの施工試験が可能な水使用可能エリア、研究開発のための加工エリア、地下水を考慮した各種施工試験を行う地下ピットなどを備えた施工実験スペースのほか、材料性能試験を行う試験室、フルハーネス装着時のぶら下がり体験などが行える安全研修室などを配置しました。
今後需要拡大が想定される大規模更新・改築工事への対応、生産性向上に向けた技術開発などを行っていきます。

また、建築のコンセプトに①建築と設備の省エネルギー技術の導入による低炭素化、再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減、②BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の取得の2つを掲げた環境配慮型の建物となっています。

202004narita03.jpg施設全景(右端が施工実験棟)

202004narita floor.jpgフロアガイド(クリックすると拡大します)



建設技術総合センターは、現場の技術力向上と研究開発を総合させながら、安全と品質を担保する「技術と感性」を持った人材づくりをめざしています。

超低空頭場所打ち杭工法、高速道路で初採用

当社は、千葉県千葉市稲毛区~中央区間において施工中の「京葉道路(渋滞対策)加曽利高架橋(下部工)工 事(所長:三宅 太郎)」で、自社保有技術「超低空頭場所打ち杭工法」により杭基礎工事を進めています。

本工事は、東日本高速道路株式会社関東支社発注の工事で、京葉道路の渋滞対策を目的として既存の加曽利高架橋下部工3基に対し拡幅・補強を行うものです。既存のインフラ機能を維持しながら狭隘かつ低空頭(天井高4.7m)の施工空間で杭基礎工事をするという課題解決のため、超低空頭場所打ち杭工法が採用されました。本工法の採用は、高速道路会社の発注工事で初となりました。

当社東京支店 加曽利作業所では、昨年12月と今年1月に合計4回の現場見学会を開催し、高速道路会社、国交省、設計会社などから延べ83名が参加されました。

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▲道路橋桁下の狭隘・低空等空間での「コンパクトリバースJET18」による杭基礎掘削状況



超低空頭場所打ち杭工法とは
場所打ちコンクリート杭の施工で、狭隘かつ超低空頭の施工条件下で杭径3mまでの大口径掘削を可能とする工法。機械名称は「コンパクトリバース JET18」。鉄建建設がJR東日本、東亜利根ボーリングと共同開発。掘削機は約4トン、高さ1.8mと軽量かつ小型で運搬や搬入も容易。第18回国土技術開発賞を受賞。2018年度までに439本の施工実績があり、首都圏の駅改良工事を中心に活用されています。202002kasori02.JPG

■工法の詳細および動画はこちらから
超低空頭場所打ち杭工法

↓ ↓ ↓ 工 法 紹 介 動 画 ↓ ↓ ↓

▲スタートボタンを押すと動画が再生されます(再生時間 3分41秒)

2019年度鉄道建築協会賞で当社施工の2件が選出

一般社団法人鉄道建築協会の「2019年度鉄道建築協会賞(作品部門)」で、当社が施工した下記2件の工事が選出されました。 鉄道建築協会賞は、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品ならびに論文業績に対し鉄道建築協会が表彰するものです。

■入選 鉄道博物館南館新築(応募者:公益財団法人東日本鉄道文化財団)

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中本隆設所長の受賞コメント
工事中の特殊条件として、展示車両の搬入に施工順番が大きく左右されるなど、工程管理には繊細さを要しましたが、関係者の方々のご協力により、予定通りにグランドオープンを迎えることができました。また、オープンセレモニーでは、安倍首相のサプライズ出席もあり、大変思い出に残る現場となりました。栄えある賞に選出され、現場を担当した職員一同大変うれしく思います。



■佳作 横浜総合事務所新築(応募者:東日本旅客鉄道(株)横浜支社)
 
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金島大輔所長の受賞コメント
施主敷地内での工事のため、社員および車両の安全な動線の確保や線路近接など多くの作業制限がありましたが、関係者の方々のご協力により、スムーズに工事が進められました。 建物は、線路側より採光を確保するために外壁のデザインにさまざまな工夫が施されました。納まりや止水を含め、現場スタッフが最も検討を重ね施工した部位でもあります。電車で横浜駅を通過する際に注目して頂けると嬉しいです。

一般社団法人鉄道建築協会HP 2019年度受賞作品一覧

ニチビ静岡工場で、工場稼動のまま耐震補強を実現

東南海地震を想定し安心して働くことのできる工場に

株式会社ニチビ静岡工場(静岡県藤枝市)で、東南海地震などの巨大地震を想定した耐震補強工事が無事竣工し、12月11日に竣工式典が執り行われました。
式典には、グループ親会社の片倉工業㈱より上甲代表取締役社長、発注者の㈱二チビ より提坂取締役社長らが出席されました。

202002nichibi02.jpg▲完成した工場の全景

202002nichibi01.jpg▲工場内での式典の様子

国内屈指の耐熱繊維と水溶性繊維のサプライヤーとしてのお客さまの要望は、工事中も供給・稼働を止めることなく、従業員の安全を確保し工場の耐震補強を行うというものでした。当社は、その強い要望に応えるために、耐震診断調査から補強設計、施工まで一貫したプロジェクトチームで取り組み、当初不可能と思われた工場を稼動したままでの耐震補強工事を実現し、安心・安全な建物をお客様に提供することができました。

プロジェクト実現のポイントを解説します

■建築本部 設計部
高さ約10メートルの工場内部で移動することも造り直すこともできない繊維の製造機械の近傍で、どのようにして耐震補強を行うのか、幾重もの検討を行いました。建物の外側に地震の力を一手に受け止める巨大な補強構造体の築造と、型枠が不要で人力運搬が可能となるブロック積み補強壁を組み合わせることで高い生産性を生み出し、お客さまの要望に添った耐震補強が実現可能となりました。

202002nichibi03.jpg▲生産性向上のため、設計段階で大型アウトフレームと耐震壁ブロック工法を採用

■建築本部 建築技術部
工場内部の補強箇所周辺は狭隘かつ多くの支障物があり、従来の実測方法では測定しきれず多大なコストと時間が掛かることが予想されました。そこで、3Dレーザースキャナを用いた点群測量を実施し、取得データを元にBIMモデルを作成し活用することで、現地条件に合った詳細な足場計画を立てることができました。今後も、このようなコスト削減につながるBIMを活用したフロントローディングを展開していきます。

202002nichibi04.jpg▲点群測量取得データからBIMモデルによる足場計画を作成