月別アーカイブ

カテゴリ:技術、プロジェクト

ニチビ静岡工場で、工場稼動のまま耐震補強を実現

東南海地震を想定し安心して働くことのできる工場に


株式会社ニチビ静岡工場(静岡県藤枝市)で、東南海地震などの巨大地震を想定した耐震補強工事が無事竣工し、12月11日に竣工式典が執り行われました。
式典には、グループ親会社の片倉工業㈱より上甲代表取締役社長、発注者の㈱二チビ より提坂取締役社長らが出席されました。


202002nichibi02.jpg▲完成した工場の全景


202002nichibi01.jpg▲工場内での式典の様子


国内屈指の耐熱繊維と水溶性繊維のサプライヤーとしてのお客さまの要望は、工事中も供給・稼働を止めることなく、従業員の安全を確保し工場の耐震補強を行うというものでした。当社は、その強い要望に応えるために、耐震診断調査から補強設計、施工まで一貫したプロジェクトチームで取り組み、当初不可能と思われた工場を稼動したままでの耐震補強工事を実現し、安心・安全な建物をお客様に提供することができました。


プロジェクト実現のポイントを解説します


■建築本部 設計部
高さ約10メートルの工場内部で移動することも造り直すこともできない繊維の製造機械の近傍で、どのようにして耐震補強を行うのか、幾重もの検討を行いました。建物の外側に地震の力を一手に受け止める巨大な補強構造体の築造と、型枠が不要で人力運搬が可能となるブロック積み補強壁を組み合わせることで高い生産性を生み出し、お客さまの要望に添った耐震補強が実現可能となりました。


202002nichibi03.jpg▲生産性向上のため、設計段階で大型アウトフレームと耐震壁ブロック工法を採用


■建築本部 建築技術部
工場内部の補強箇所周辺は狭隘かつ多くの支障物があり、従来の実測方法では測定しきれず多大なコストと時間が掛かることが予想されました。そこで、3Dレーザースキャナを用いた点群測量を実施し、取得データを元にBIMモデルを作成し活用することで、現地条件に合った詳細な足場計画を立てることができました。今後も、このようなコスト削減につながるBIMを活用したフロントローディングを展開していきます。


202002nichibi04.jpg▲点群測量取得データからBIMモデルによる足場計画を作成