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技術の記事一覧

超低空頭場所打ち杭工法、高速道路で初採用

当社は、千葉県千葉市稲毛区~中央区間において施工中の「京葉道路(渋滞対策)加曽利高架橋(下部工)工 事(所長:三宅 太郎)」で、自社保有技術「超低空頭場所打ち杭工法」により杭基礎工事を進めています。

本工事は、東日本高速道路株式会社関東支社発注の工事で、京葉道路の渋滞対策を目的として既存の加曽利高架橋下部工3基に対し拡幅・補強を行うものです。既存のインフラ機能を維持しながら狭隘かつ低空頭(天井高4.7m)の施工空間で杭基礎工事をするという課題解決のため、超低空頭場所打ち杭工法が採用されました。本工法の採用は、高速道路会社の発注工事で初となりました。

当社東京支店 加曽利作業所では、昨年12月と今年1月に合計4回の現場見学会を開催し、高速道路会社、国交省、設計会社などから延べ83名が参加されました。

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▲道路橋桁下の狭隘・低空等空間での「コンパクトリバースJET18」による杭基礎掘削状況



超低空頭場所打ち杭工法とは
場所打ちコンクリート杭の施工で、狭隘かつ超低空頭の施工条件下で杭径3mまでの大口径掘削を可能とする工法。機械名称は「コンパクトリバース JET18」。鉄建建設がJR東日本、東亜利根ボーリングと共同開発。掘削機は約4トン、高さ1.8mと軽量かつ小型で運搬や搬入も容易。第18回国土技術開発賞を受賞。2018年度までに439本の施工実績があり、首都圏の駅改良工事を中心に活用されています。202002kasori02.JPG

■工法の詳細および動画はこちらから
超低空頭場所打ち杭工法

↓ ↓ ↓ 工 法 紹 介 動 画 ↓ ↓ ↓

▲スタートボタンを押すと動画が再生されます(再生時間 3分41秒)

2019年度鉄道建築協会賞で当社施工の2件が選出

一般社団法人鉄道建築協会の「2019年度鉄道建築協会賞(作品部門)」で、当社が施工した下記2件の工事が選出されました。 鉄道建築協会賞は、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品ならびに論文業績に対し鉄道建築協会が表彰するものです。

■入選 鉄道博物館南館新築(応募者:公益財団法人東日本鉄道文化財団)

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中本隆設所長の受賞コメント
工事中の特殊条件として、展示車両の搬入に施工順番が大きく左右されるなど、工程管理には繊細さを要しましたが、関係者の方々のご協力により、予定通りにグランドオープンを迎えることができました。また、オープンセレモニーでは、安倍首相のサプライズ出席もあり、大変思い出に残る現場となりました。栄えある賞に選出され、現場を担当した職員一同大変うれしく思います。



■佳作 横浜総合事務所新築(応募者:東日本旅客鉄道(株)横浜支社)
 
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金島大輔所長の受賞コメント
施主敷地内での工事のため、社員および車両の安全な動線の確保や線路近接など多くの作業制限がありましたが、関係者の方々のご協力により、スムーズに工事が進められました。 建物は、線路側より採光を確保するために外壁のデザインにさまざまな工夫が施されました。納まりや止水を含め、現場スタッフが最も検討を重ね施工した部位でもあります。電車で横浜駅を通過する際に注目して頂けると嬉しいです。

一般社団法人鉄道建築協会HP 2019年度受賞作品一覧

ニチビ静岡工場で、工場稼動のまま耐震補強を実現

東南海地震を想定し安心して働くことのできる工場に

株式会社ニチビ静岡工場(静岡県藤枝市)で、東南海地震などの巨大地震を想定した耐震補強工事が無事竣工し、12月11日に竣工式典が執り行われました。
式典には、グループ親会社の片倉工業㈱より上甲代表取締役社長、発注者の㈱二チビ より提坂取締役社長らが出席されました。

202002nichibi02.jpg▲完成した工場の全景

202002nichibi01.jpg▲工場内での式典の様子

国内屈指の耐熱繊維と水溶性繊維のサプライヤーとしてのお客さまの要望は、工事中も供給・稼働を止めることなく、従業員の安全を確保し工場の耐震補強を行うというものでした。当社は、その強い要望に応えるために、耐震診断調査から補強設計、施工まで一貫したプロジェクトチームで取り組み、当初不可能と思われた工場を稼動したままでの耐震補強工事を実現し、安心・安全な建物をお客様に提供することができました。

プロジェクト実現のポイントを解説します

■建築本部 設計部
高さ約10メートルの工場内部で移動することも造り直すこともできない繊維の製造機械の近傍で、どのようにして耐震補強を行うのか、幾重もの検討を行いました。建物の外側に地震の力を一手に受け止める巨大な補強構造体の築造と、型枠が不要で人力運搬が可能となるブロック積み補強壁を組み合わせることで高い生産性を生み出し、お客さまの要望に添った耐震補強が実現可能となりました。

202002nichibi03.jpg▲生産性向上のため、設計段階で大型アウトフレームと耐震壁ブロック工法を採用

■建築本部 建築技術部
工場内部の補強箇所周辺は狭隘かつ多くの支障物があり、従来の実測方法では測定しきれず多大なコストと時間が掛かることが予想されました。そこで、3Dレーザースキャナを用いた点群測量を実施し、取得データを元にBIMモデルを作成し活用することで、現地条件に合った詳細な足場計画を立てることができました。今後も、このようなコスト削減につながるBIMを活用したフロントローディングを展開していきます。

202002nichibi04.jpg▲点群測量取得データからBIMモデルによる足場計画を作成

ハイウェイテクノフェア2019に出展します

10月8日、9日に、江東区有明の東京ビックサイトにて行われる『ハイウェイテクノフェア2019』に、当社が技術出展をいたします。
インフラ建設・生産性の向上に資する革新的な技術を出展いたします。
入場は無料ですので、ぜひ当社ブースへお越しください。

■展示会概要

  • 展示会名 :ハイウェイテクノフェア2019
  • 開催日程 :2019年10月8日(火)、9日(水) 10:00~17:00
  • 会  場 :東京ビックサイト西3・4ホール

■出展内容 (当社ブース:B-31)

  • HEP&JES工法
  • 超低空頭場所打ち杭工法
  • タフメッシュ工法(ライト)
  • COMPASS工法(地盤切削・函体掘進タイプ)
  • バイオマスガス発電
  • トンネルインバート増設

■プレゼン技術 (10月8日 13:15~13:30 第1会場)

  • 107「車線交通規制幅を縮小可能な「超低空頭場所打ち杭工法」の施工事例の紹介

■詳しくは「ハイウェイテクノフェア2019」ホームページをご覧ください。
http://htf.express-highway.or.jp/htf2019/info/

重文・旧志免鉱業所竪坑櫓を保存修理しています

当社では、現在、福岡県糟屋郡志免町にある国の重要文化財「旧志免(しめ)鉱業所竪坑櫓(たてこうやぐら)」の保存修理工事(所長:福嶋博文)を行っています。老朽化した柱や梁などの躯体を健全な状態に戻す保存修理を実施することにより、竪坑櫓の劣化の進行を抑制し、倒壊を防ぐための工事です。

このたび、工事概要パンフレット(12ページ)を作成しましたのでお知らせいたします。

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※ 配布本社1Fロビー(東京都千代田区)で行っております。
  郵送をご希望の方は、お手数ですが「お問合せページ」のお問合せ種類「その他」を
  選択頂き、広報部宛にご連絡ください。

旧志免鉱業所竪坑櫓とは

「竪坑櫓」は、ケージと呼ばれる籠(カゴ)を昇降させるために造られた巨大なビルディングです。この櫓の真下にまっすぐ掘られた深さ430mの「竪坑」という穴を使い、地下から石炭を上げたり、鉱員を地下の石炭層まで移動させていました。まるで金づちを立てたような形の櫓に、巻き上げる機械が組み込まれた、エレベーターのような仕組みとなっています。(中略)
 志免と類似する形式で、終戦(1945年)の前に建設された竪坑櫓は、これまで九州で造られたおよそ100の竪坑のなかでも、四山第一竪坑(三井三池炭鉱、荒尾市)にあっただけです。また世界中をみても、現在まで残っているものは、志免のほかにベルギーのブレニーと中国撫順の2か所だけだといわれています。その姿は、機能的で無駄のない造形美をもつ近代建造物であり、世界の産業技術史を語る上でも大切な遺産であるといえるでしょう。(石川町HPより)

1908_shime-2.jpg▲日本の近代化を支えた高さ47.6mの竪坑櫓

所在地  : 福岡県糟屋郡志免町大字志免
所有者  : 志免町
構造   : 鉄筋コンクリート造
大きさ  : 高さ47.6m x 長辺15.3m x 短辺12.3m
文化財指定: 2009年12月8日
工事期間 : 2018年10月~2020年10月(予定)

北陸新幹線とJR北陸本線交差部の橋梁を架設 in 小松市

1907_hirugawa01.jpg▲JR北陸本線直上の桁架設が完了

7月8日、石川県小松市で施工中の北陸幹蛭川Bi工事において、JR北陸本線直上に北陸新幹線の桁を架設する工事が完了しました。この工事は、橋本体となる合成箱桁を線路脇で構築し、線路上空へ向かって水平方向にスライドさせる「送り出し工法」により行いました。まず、1ヶ月前の6月9日から6月15日にかけ7回にわたり、桁の送り出し(支間長:54.0m,総送り出し量:93.7m)を行いました。その後、7月6日から7月8日にかけて、桁を最終的な位置まで降下(最大降下量:1.7m)させ、架設作業を完了しました。

※合成箱桁とは:鋼とコンクリートで構成され両材料の利点を活かした合理的な構造形式。
        また、鋼のみに比べ騒音対策に有利であることから鉄道橋に広く採用されています。

↓ ↓ ↓ 架 設 動 画 ↓ ↓ ↓

(画面上のスタートボタンを押すと動画が再生されます)

▲手延桁送り出し状況(20倍速,再生時間1分40秒)

JR北陸本線は、夜間も貨物列車が多数運行しているため、作業時間はわずか2時間程度でした。このような厳しい作業条件の中、綿密なシミュレーションを行ったり、故障時の予備機材を準備したり、仮支柱(ベント)の沈下計測を行うなど幾重ものリスク対策により、列車運行と周囲の安全を確保しながら、計画通りに架設することができました。

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▲手延桁と本設桁を支える仮支柱(ベント)

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▲夜間送り出し状況

北陸新幹線延伸工事は、2023年春の敦賀~金沢間開通に向けて最盛期を迎えています。
当作業所も来年3月31日のしゅん工に向けて、床版工、路盤工を進めていきます。

「EE東北'19」に出展(6月5、6日)します

6月5,6日仙台市で開催される「EE東北'19」に鉄建建設イチオシの3つの技術を展示いたします
EE東北'19は、新素材や新工法、時代のニーズに応える最新の建設技術を公開するイベントです。
入場は無料となっておりますので、ぜひ当社ブースへお越し下さい。

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↑パンフレットはこちら

【EE東北'19概要】

  • 開催日程 2019年6月5日(水)、6日(木)
  • 会場   夢メッセみやぎ(仙台市)
  • 展示技術 (A-73ブース)

      ■ ヒートパイプを用いたパイプクーリング工法
         ~マスコンクリートのひび割れ抑制対策~

      バイオマスガス発電
         ~刈草、剪定枝等の植物廃材から環境に優しい方法で発電~

      新COMPASS(コンパス)工法
         ~道路下などで河川や歩道の小断面構造物の築造に用いられる非開削工法~

  • プレゼン技術(6月6日 13:15~13:30 本館会議棟Aホール)
      ヒートパイプを用いたパイプクーリング工法
     
  • 詳細は「建設技術公開EE東北'19」ホームページをご覧下さい。http://www.thr.mlit.go.jp/tougi/eetohoku/ee19/menu.html

新型小水力発電について講演 (於:石灰石鉱業協会)

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3月15日、石灰石鉱業協会さまが会員企業向けに開催した「第68回新機械・新技術に関する講演会」で、開発中の「新型小水力発電」について発表しました。この小水力発電は、小さな農業用水路などの通常はあまり適しないような小さな水流において発電が可能です。試作機が完成した昨年3月に社外公表したのち、各方面より多くのお問い合せをいただいており、今回もその一つとして発表の機会をいただきました。

201903hathuden_02.JPG▲発表をする建築本部の橋本祐二

講演では、2013年に鉄道トンネル内の湧水を利用した発電はできないかという発案をきっかけに、JR東日本コンサルタンツ株式会社と技術開発をスタートした経緯などを交えながら、発電装置の仕組みや試験運転の状況などについて発表しました。聴講された方は、この発電装置の最も大きな特徴である「可動翼タービン」や、小さな水流で効率的に発電を行うための装置の配置方法などに興味を持たれた様子でした。

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※「新型小水力発電」について詳細はこちらのページをご覧ください。

なお、現在のところ本発電装置を量産化する予定はありませんが、当開発に関する新たな情報については、ホームページ等で随時ご報告いたします。

昆布トンネル、ベルコン延長3キロ到達!

8月23日、当社が建設中の北海道新幹線 新函館北斗駅~札幌駅区間の「昆布トンネル」の工事で、連続ベルトコンベアの延長がトンネル入口から3キロ地点まで到達しました!

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▲右側の大きな機械で掘削土を均一に載せる


トンネル全長10,410mのうち、鉄建建設は新函館北斗駅側の坑口から4,800mの区間をNATM工法で建設しています。この工事では、掘削の先端(切羽)から坑口までの掘削土の搬出にベルトコンベアを用いています。このベルトコンベアは、連続した巾61cmのベルトが3キロ続いており、着工からの約3年間で10巻(1巻300m、重量約2.5t)を9回接合しています。

konbu_201809_02.jpg▲連続ベルトコンベアーは写真左側のトンネルの上部


掘削完了地点をめざして、残り1,800mの延伸を行っていきます。

「急速施工用インバート桟橋」のお披露目

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6月6日、鉄道の山岳トンネル工事で使用するため開発を進めてきた「急速施工用インバート桟橋*」の実機見学会が行われました。

「急速施工用インバート桟橋」は、鉄建建設と株式会社東宏(本社:札幌市、社長:小林雅彦)が開発を進めてきました。この度、実際に導入される1号機が完成し、製作を行った大栄工機株式会社の工場(滋賀県長浜市)で、ゼネコンなど19社のトンネル工事関係者36名にお披露目をしました。

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本機は今年7月から、北海道新幹線「渡島トンネル天狗工区」で導入予定です。その後、当社施工の北陸新幹線のトンネル工事でも使用される予定となっています。現場稼動後は現地での見学・視察もお受けする予定ですので、ぜひお越しください。

*「急速施工用インバート桟橋」製品概要

1. 形状: 全長44m×全幅7m
2. 本体重量: 約160t
3. 搭載能力: 41tダンプ+大型ミキサー車
4. 前後昇降路跳ね上げ・桟橋本体移動: 油圧式(油圧ユニット15kw)
5. 切羽側昇降路横行移動: 電動式5.5kw
6. アウトリガー設置圧: 1.2~1.3N/mm2(坑口側)
7. 組立   : 10日(昼のみ作業)
8. 製作期間 : 6カ月(設計期間含む)
9. リース料金: 150万円/月

その他の情報はこちら(前回プレスリリース)↓
https://www.tekken.co.jp/topics/assets/171023.pdf

■参加者からの質問

Q1.曲線区間で使用することも可能ですか?

A1.可能です。
   切羽側アウトリガーを横断方向に±100mm移動し、方向転換します。

Q2.桟橋重量が大きいですが、コンクリートの上に載せて大丈夫ですか?

A2.桟橋は切羽側昇降路の方が重く、重心が前方にあるため、4箇所のアウトリガーの接地圧は前後で2:1程度の荷重バランスとなっています。設計では坑口側アウトリガーは1.2~1.3N/mm2です。

Q3.ズリ搬出がベルトコンベア方式でも使用できますか?

A3.ベルトコンベアをトンネルの肩に設置することで対応できます。

Q4.費用はどのくらいかかりますか?

A4.リース料金は、150万円/月になります。

Q5.製作と組立期間は?

A5.製作自体は約3カ月ですが、設計期間を含めると6カ月です。
   組立は10方程度です。