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2020年04月アーカイブ

建設技術総合センターの施工実験棟建て替えが完了

当社が千葉県成田市に所有する建設技術総合センター内で建て替え工事を行っていた施工実験棟が完成し、4月7日に竣工式を執り行いました。
式典には、伊藤泰司社長、林康雄会長をはじめ、城本政雄東京支店長ら40名が出席しました。

202004narita02.jpg施工実験棟の外観

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テープカットする林会長(左)、伊藤社長(右)

新実験棟は、S造2階建て延べ2242㎡、建物高さ17.3mで、1階フロアには実物大施工試験に対応するフラット床エリア、コンクリート打設実験などの施工試験が可能な水使用可能エリア、研究開発のための加工エリア、地下水を考慮した各種施工試験を行う地下ピットなどを備えた施工実験スペースのほか、材料性能試験を行う試験室、フルハーネス装着時のぶら下がり体験などが行える安全研修室などを配置しました。
今後需要拡大が想定される大規模更新・改築工事への対応、生産性向上に向けた技術開発などを行っていきます。

また、建築のコンセプトに①建築と設備の省エネルギー技術の導入による低炭素化、再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減、②BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の取得の2つを掲げた環境配慮型の建物となっています。

202004narita03.jpg施設全景(右端が施工実験棟)

202004narita floor.jpgフロアガイド(クリックすると拡大します)



建設技術総合センターは、現場の技術力向上と研究開発を総合させながら、安全と品質を担保する「技術と感性」を持った人材づくりをめざしています。

八ッ場ダムが完成、本格運用が開始されました

国土交通省関東地方整備局が群馬県長野原町で建設工事を進めてきた八ッ場ダムで、4月1日、ダムの運用が開始されました。(施工者:清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステム)

20200319dam.JPG▲貯留を開始した八ッ場ダム(2020年3月撮影)

<八ッ場ダム本体工事の主な出来事>
2016年6月 コンクリート打設開始
2019年3月 コンクリート打設完了
2019年10月 試験湛水開始、台風19号による利根川洪水被害
2020年3月 試験湛水完了、貯留開始 
2020年4月 運用開始

■急速施工で工期短縮、確かな品質で貯留開始も前倒し

100万㎥におよぶ本体工事のコンクリート打設では、巡航RCD工法による急速施工を採用し、約3年の短期間で堤体を完成させました。

貯水位を上昇・下降させてダム提体および貯水池周辺の安全性を確認する試験湛水は、3月9日に無事に終了しました。暖冬による水不足の懸念から、今夏に開催予定(延期)の東京五輪・パラリンピックに向けた水資源の確保のため、翌日から前倒しで貯留が開始されました。

■台風19号 利根川洪水被害を振り返る

八ッ場ダムは、2019年10月1日に試験湛水を開始して間もない12日に『令和元年台風19号』と対峙しました。 台風による雨はわずか1日あまりで、貯水池内に約7,500万tの流入があり、54mもの水位上昇をもたらしました。それでも八ッ場ダム堤体はびくともせず貯水池内の土砂崩れ等の災害も発生しませんでした。 利根川上流ダム群の連携効果に加えて、貯水がほとんどない状態であったことも幸いし、首都圏をはじめとする利根川下流域の洪水被害の軽減に大きく寄与したことで、その貯水能力が示された形となりました。『国土の安全安心確保は、土木技術者が担うべき大事な役目である』を再認識させられる出来事でもありました。

20191001dam.JPG▲試験湛水前(2019年10月1日撮影)
20191000dam.jpg▲台風19号に耐えた八ッ場ダム

利根川上流9ダムの常時満水容量は4億6,163万㎥で、八ッ場ダムの運用開始により5億5,163万㎥に増量する見込みです。 地域の方々のみならず首都圏からも永く愛される『八ッ場ダム』、『八ッ場あがつま湖(=公募により決定したダム湖名称)』になってほしいと願っています。