
2010/03/01
カテゴリ: てっけんプロジェクト
大阪市営地下鉄【長堀鶴見緑地線】は、大阪府 大阪市 大正区の大正駅から大阪府 門真市の門真南駅までを結ぶ大阪市営地下鉄の路線です。
1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」会場へのアクセス路線として建設された、日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄です。
1997年の大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)開場に合わせて、大正~心斎橋(2.8km)、鶴見緑地~門真南間(1.3km)が開業しました。延伸された路線のうち、当社は大正駅部の工事を施工しました。
当時に工事に携わっていた大阪支店の麻生勝弘さんと一緒に現地を訪れました。
―実際に使われているのを久しぶりに見ていかがですか?
麻生
実は工事が終わってからも何度かこの場所を訪れています。
地下鉄が開通したことで町の様子がにぎやかに変わったので、町の活性化に一役買ったな!と実感しています。
また駅を利用していただいているお客さまを見ると喜びとともに、当時の苦労が懐かしく思われます。
▽1日の乗降車人員 約10,800人の駅
―工事を進める上で苦労した点を聞かせてください。
麻生
今思うとよく怒られました。
現場に配属されたのは入社してすぐだったので、見るもの全てが目新しく毎日が無我夢中でした。
当時建設中だった大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)の開業に合わせて駅も開業しなくてはいけないと言う厳しい条件でした。そのため昼夜24時間の中で仕事に遊びを作らず工程を短縮する先輩の仕切りはとても勉強になりました。
また、先輩方に「こんな工程でできるのか?」と言われ自分でも自信がないと思ったこともありました。
しかし「できます!」と言った以上はどうしてもやり遂げたいと思い、日々悩みに悩んでいたことも今となっては良い思い出です。
結果として、工事がスムーズに進むように仲間と調整し、時には頭を下げて、それが達成出来た時には小さな「ガッツポーズ」をしたものです。
▽萌黄色のラインが入った日本初の鉄輪式リニアモーター地下鉄
―当時を思い出して一番印象に残っていることは何ですか?
麻生
シールドマシンが施工した躯体にちゃんと到達した時ですね。
開口位置が間違っていないか到達するまで毎日覗きに行きました。また開業の前に電車の試運転が始まりましたが、電車がホームに当たりはしないかと心配になり電車が入ってくるのをかたずを飲んで見守ったりしました。
―竣工した時の感想を聞かせてください。
麻生
実際に工事をした場所が今となっては見事なまでにきれいなタイルの壁に化粧されてしまっているので、少し淋しい気持ちと言うのが正直なところです。
しかし完成したものを自分で利用できるというのは大変嬉しいことです。
―後輩に一言!
麻生
現場をやっている時は大変だと思います。私事で言いますと今でも大変です。
しかしながらひとつの仕事が竣功する瞬間に苦労を忘れ、その苦労が喜びに変わります。新しくこの世界に入られる方はひとつ現場を終えるまで我慢してみて下さい。
かつて定年を迎える方が言っておられました。「引退したらお遍路がわりに妻と一緒に今までにやった現場を旅行しようかな」と。「つき合わされる妻にとっては迷惑かも知れませんが」・・・でも素敵だと思いませんか!